不妊検査・不妊治療・男性不妊
当院は特に不妊症のプライマリケアに力を入れています。なかなか妊娠しないご夫婦はもちろん、将来妊娠できるか心配な方、早めに妊娠したい方は
妊娠適齢期を過ぎぬうちにチェックしておきましょう。2人目不妊の相談も可能です。
不妊原因として増加している男性不妊についても早めの検査をお勧めしています。
東京都不妊検査等助成制度が拡充されました。
東京都にお住まいで39歳までの方は、当院での不妊検査・治療費が戻ってきます。所得制限はありません。
詳しくは受付にお問い合わせになるか、下記ホームページをご覧下さい。
東京都福祉保健局 不妊検査等助成事業の概要
不妊検査
不妊検査は月経周期に合わせて以下の検査を4、5回に分けて行ないます。当院で全て対応可能です。保険適用でない検査もありますが、
主な検査は健康保険が効きますので費用は1回に数千円程度です。
初回の来院はご都合のよい時、いつでも結構です。ご相談の上、その日にできることから始めます。 主な検査は次のようなものです。
・超音波検査や内診で子宮、卵巣などに異常がないかどうかを調べます。妊娠の妨げになるような子宮筋腫や子宮内膜症の有無をみます。
・月経および月経周期の異常や排卵の有無を確認します。超音波検査で卵胞チェックをし、排卵前後の卵胞の育ち具合をみます。
基礎体温の計測も役に立ちます。頚管粘液の状態をみることもあります。
・ホルモン検査は脳下垂体および卵巣から分泌されるホルモンの状態を血液検査で調べます。
月経中と排卵後(基礎体温の高温期)に分けて検査しま す。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)は卵巣年齢を知る検査として、ご希望の方に行っています。AMH検査は
9,000円程度です。
・卵管が詰まっていないか子宮卵管造影検査を行います。卵管造影検査は子宮から卵管に造影剤を注入しX線で撮
影します。 この検査は月経後に予約で行います。
卵管造影検査のみご希望の方にも対応いたしますが、事前に診察、相談、説明に来院していただきます。 費用は10,000円程度です。但し、感染症の検査をしていない方は事前にお受け頂きます。そちらは6,000円程度となります。
・不妊原因の4割が男性側にあるとされています。精液検査は精液量、精子濃度、運動率、奇形率を調べます。
精液検査の結果によって不妊治療の治療方針が決まりますので、早期にやっておきたい検査です。
専用の容器を持ち帰っていただき、自宅で採取していただきますが、院内で採取することも可能です。
この検査は事前のお申し込みが必要です。当日精子の画像をお見せしながら、結果をご説明します。費用は5,700円程度です。
経過をみて追加していく特殊な検査には以下のようなものがあります。
特殊な検査が必要な場合は詳しくご説明の上、行える医療機関をご紹介します。
抗精子抗体検査、抗リン脂質抗体検査
甲状腺ホルモン検査
腹腔鏡検査、子宮鏡検査、CTスキャン、 MRI検査
排卵誘発
基本的な検査で異常があればその治療を進めることになります。
排卵時期に妊娠のタイミングをねらっていきますが、自然の排卵が起こりにくい場合は排卵誘発剤の内服(クロミッドなど)や注射(HMG、HCG)
を行うこともあります。さらに必要に応じて黄体ホルモン剤や漢方薬を使用することもあります。
人工授精(AIH )
精液検査で精子数が少なかったり運動率が低い場合、あるいは性交が困難な場合は人工授精が有効です。
タイミングでなかなか妊娠しない場合も人工授精に移行します。
排卵時期に自宅で精液を採取して持参していただき、洗浄濃縮法により良好な精子を集めて子宮内に注入する方法です。
卵管の状態に問題がある場合は卵管内精子注入による人工授精も試みます。
人工授精は保険適用で7,000円程度です。
また人工授精に先立って夫の血液検査(感染症検査)が必要です。費用は6,000円程度です。
二人目不妊
二人目不妊の場合は、その方の状況に応じた検査をしながら治療を進めて行きます。
お子さんをお連れになった場合、診療までの間、お子さんと過ごせる専用スペースを別室に設け、
子連れで通院しにくいという二人目不妊の方の気持ちにもお応えしています。